「レポートで『遅延の原因は悪天候です』と書きたいけど、”due to” と “because of”、どっちが適切なんだろう…」
「”due to” の後には、名詞が来るの?それとも文章?」
「”be due to” っていう表現も見たけど、意味が全然違うみたいで混乱する…」
英語で理由を説明する際に頻出する「due to」。
非常に便利な表現ですが、似た意味を持つ “because of” との使い分けや、全く異なる「予定」を表す用法など、学習者にとっては混乱しやすいポイントが多いのも事実です。
使い方を間違えると、不自然な英語に聞こえたり、意図が正しく伝わらなかったりするかもしれません。
ご安心ください。この記事を読めば、「due to」に関するあなたの悩みはすべて解決します。
この記事でわかること
- 「due to」が持つ2つの全く異なる意味
- 【原因・理由】を表す「due to」の正しい使い方
- 最重要ポイント!「because of」との決定的な違い
- 「owing to」「thanks to」など類語との使い分け
- 【予定】を表す「be due to」の使い方
この記事を最後まで読めば、あなたは「due to」を完璧にマスターし、ビジネスメールから日常会話まで、あらゆるシーンで正確かつ自然に使いこなせるようになります。
「due to」が持つ2つのコアイメージ
まず理解すべきなのは、「due to」には大きく分けて2つの意味があるということです。
この2つを混同しないことが、マスターへの第一歩です。
- 【原因・理由】~が原因で、~のせいで
- 【予定】~する予定で、~することになって
これらは全く意味が異なるため、本記事ではそれぞれを章立てて、詳しく解説していきます。
【原因・理由】を表す「due to」の使い方
最もよく使われるのが、原因や理由を表す用法です。
基本的な意味と品詞
この場合の「due to」は、「~が原因で」「~のせいで」「~のために」と訳されます。
後ろに続く名詞が、前の事柄の原因であることを示します。
品詞としては、本来は形容詞句として扱われますが、現代英語では前置詞のように使われるのが一般的です。
読み方は「デュー・トゥ」です。
「due to」の後ろには「名詞」が来る
最も重要な文法ルールは、「due to」の後ろには必ず名詞(または名詞句)が来るということです。
“because” のように、主語(S) + 動詞(V) の文を続けることはできません。
OK: due to the heavy rain(大雨が原因で)
NG: due to it rained heavily
例文で使い方をマスター
具体的な例文を見て、使い方に慣れましょう。
- The flight was canceled due to the typhoon.
(その便は台風が原因で欠航になりました。) - He was absent from the meeting due to illness.
(彼は病気のため会議を欠席しました。) - The delay was due to a mechanical failure.
(その遅延は機械の故障によるものでした。) - Many businesses are suffering due to the economic recession.
(多くの企業が景気後退のために苦しんでいます。)
最重要!「due to」と「because of」の決定的な違い
英語学習者が最も混同しやすいのが、「due to」と「because of」の違いです。
どちらも「~のために」と訳せますが、そこには明確な違いが存在します。
文法的な違い(本来のルール)
厳密な文法ルールでは、品詞の働きに違いがあります。
| フレーズ | 品詞の働き | 修飾するもの |
|---|---|---|
| due to | 形容詞 | 名詞を修飾する |
| because of | 副詞 | 動詞(文全体)を修飾する |
少し難しいので、簡単な見分け方をご紹介します。
それは、「caused by(~によって引き起こされた)」に置き換えられるか?です。
【due to の場合】
The accident was due to his carelessness.
→ The accident was caused by his carelessness. (〇)
(その事故は彼の不注意が原因だった。→ 彼の不注意によって引き起こされた。)
このように、be動詞の後ろで主語(名詞)を説明する形で使われるのが、本来の正しい使い方です。
【because of の場合】
He failed because of his carelessness.
→ He failed caused by his carelessness. (✕)
(彼は不注意のために失敗した。)
この文では、失敗した理由を説明しており、動詞 “failed” を修飾しているため “because of” が適切です。
現代英語では区別が曖昧に
ここまでが厳密なルールですが、実は現代の口語やカジュアルな文章では、この区別はかなり曖昧になっています。
特に文頭では、「due to」も「because of」と同じように、副詞的に使われることが非常に多くなっています。
例:
Due to the bad weather, the game was postponed.
(悪天候のため、試合は延期された。)
※厳密には “Because of the bad weather, …” が正しいが、この使い方は広く受け入れられている。
【結論】
- 会話やカジュアルなメール:どちらを使っても大きな問題はない。
- ビジネス文書や論文などフォーマルな文章:本来のルール通り、”due to” は名詞を修飾する形で使うのが無難。
ニュアンスの違い
一般的に、「due to」は「because of」よりも少しフォーマルな響きがあります。
また、事故や遅延など、ネガティブな原因を示す場合に使われることが多い傾向にあります。
「due to」の言い換え・類語表現
原因・理由を表す表現は他にもあります。ニュアンスの違いを理解して、使い分けましょう。
| 表現 | ニュアンス | フォーマル度 |
|---|---|---|
| due to | ややフォーマル。ネガティブな原因に使われやすい。 | ★★★☆☆ |
| because of | 最も一般的で、口語的。ポジティブ・ネガティブ両方に使える。 | ★★☆☆☆ |
| owing to | フォーマルな書き言葉。「due to」とほぼ同じ意味。 | ★★★★☆ |
| thanks to | 「~のおかげで」。ポジティブな原因・理由にのみ使う。 | ★★☆☆☆ |
【例文】
- Owing to a prior engagement, I will not be able to attend the party.
(先約があるため、パーティーには出席できません。) - Thanks to your help, the project was a great success.
(あなたの助けのおかげで、プロジェクトは大成功を収めました。)
【予定】を表す「be due to」の使い方
さて、ここからはもう一つの意味である「予定」を表す用法です。
こちらは「be動詞」とセットで使われるのが特徴です。
「be due to + 動詞の原形」の形
この用法は、「be due to + 動詞の原形(不定詞)」という形で使われます。
意味は「~する予定である」「~することになっている」となり、確定的な未来の予定を表します。
乗り物の到着予定や、イベントの開始予定、赤ちゃんの出産予定など、公的なスケジュールや確定事項に対してよく使われます。
例文で使い方をマスター
- The train is due to arrive at Platform 5.
(その電車は5番線に到着する予定です。) - The new building is due to be completed next month.
(新しいビルは来月、完成する予定です。) - She is due to give a presentation at the conference.
(彼女は会議でプレゼンテーションを行うことになっています。) - Their first baby is due in May.
(彼らの最初の赤ちゃんは5月に出産予定です。)
※”be due” だけで「出産予定」という意味にもなる。
よくある質問(FAQ)
最後に、「due to」に関するよくある質問とその回答をまとめました。
Q1. 「due to」の後に主語+動詞の文は置けますか?
A. いいえ、置けません。「due to」の後ろは必ず名詞(句)です。もし文を続けたい場合は、接続詞の “because” を使います。
間違い: The game was canceled due to it was raining.
正解: The game was canceled because it was raining.
正解: The game was canceled due to the rain.
Q2. “due” 単体にはどんな意味がありますか?
A. “due” は形容詞で、「支払期日が来た」「(当然)与えられるべき」「到着予定で」など、多くの意味を持ちます。
- The rent is due tomorrow.(家賃の支払期限は明日だ。)
- Please give him due respect.(彼に相応の敬意を払いなさい。)
Q3. 「due to」は文頭で使えますか?
A. はい、使えます。現代英語では、”Because of” と同じように文頭で理由を述べる用法が広く使われています。ただし、非常にフォーマルな文章では、文頭での使用を避ける人もいます。
まとめ
この記事では、「due to」が持つ2つの意味と、その使い方を徹底的に解説しました。
- 意味①【原因・理由】:「~が原因で」。後ろには名詞が来る。
- 意味②【予定】:「be due to + 動詞の原形」の形で「~する予定である」。
- because of との違い:本来は品詞の働きが違うが、現代では区別が曖昧。「due to」の方がフォーマルでネガティブなニュアンス。
- 言い換え:「owing to」(フォーマル)、「thanks to」(ポジティブ)などがある。
この2つの意味と、「because of」との違いをしっかり押さえれば、もう「due to」で迷うことはありません。
ぜひ、今日からの英語学習や実践の場で、自信を持って使ってみてください。
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